今年こそは焼きたくない！と毎年思ってUVケアを行っているのに、いつの間にか焼けてしまっていてがっかり……。もしかしたら、正しいUVケアができていないのかもしれません。まずは、紫外線の種類や日焼け止めの効果をしっかり理解し、実力を発揮できる塗り方や方法を知りましょう！

PAとSPFの意味は？

日焼け止めのパッケージに表示されている「PA」や「SPF」などの表記。
この表記を理解するためにも、まずは紫外線の種類を理解しましょう。

紫外線には、UV-A、UV-B、UV-Cの3つの種類があります。
UV-Cは大気層が防いでくれるため地上に降ってきませんが、UV-AとUV-Bの2種類は普段から浴びていることになります。

UV-Aは、雲や窓ガラスを突き抜けて人の肌の真皮にまで到達し、シミやシワ、たるみの原因になる紫外線です。
UV-Bは屋外において日焼けの原因となる紫外線で、肌の赤みやそばかすなどを引き起こす原因となります。

そして「PA」はUV-Aを、「SPF」はUV-Bを防ぐ効果を表す数値なのです。
それぞれ「+」や数字が高ければ高いほど、日焼けを防ぐ効果が高まります。日焼け止めを購入する際は、これらに着目して選ぶようにしましょう。

季節や天気は関係なし！紫外線は1年中降っています

日焼けに注意するのは、夏や半袖の時期、天気のいい日だけ……と思っている方は要注意。
紫外線は季節や天気に関係なく、1年中降り注いでいます。

紫外線が多い時期は5月～真夏頃、多い時間帯は10～14時頃。
しかし、一番紫外線が少ない12月頃でさえ、UV-Aは真夏の40％程度、UV-Bは20％程度降り注いでいます。
さらに、雨の日でも晴れの日の20％程度、曇りの日なら70％近く紫外線の影響があるのです。

なので、紫外線が多い時期や時間帯にUVケアを手厚く行うのはもちろんとして、秋冬の時期や天気が悪い日にもUVケアをする必要があります。

デイリー用とウォータープルーフ用を使い分けよう

買い物や通勤など、日常生活においてのUVケアは、SPFやPAが低いデイリー用の日焼け止めで十分。こまめに塗り直すことを意識しましょう。
そして、日焼け止めを塗った後、日傘や長袖、UVカット効果のあるファンデーションなどを併用するとより効果が高くなります。

一方で、アウトドアやマリンスポーツなど、汗をかいたり水に濡れたりする時は、ウォータープルーフの日焼け止めを使用しましょう。紫外線に当たる時間が多いため、SPFやPAが高いものを選ぶのがおすすめ。

また、目に見える水滴のような汗だけではなく、うっすらとかく汗でも少しずつ日焼け止めはとれてしまいます。ウォータープルーフだからと過信せずに、こまめに塗り直すようにしましょう。

日焼け止めの塗り方と持続時間に要注意

腕や足、デコルテやうなじなどに塗る時は、直接つけてから手のひらで広げるように塗りましょう。

顔へ塗る時は、日焼け止めを手のひらに取ってからおでこ・両頬・鼻・あごにのせ、指先で広げるように塗り込みます。首は手のひらに取った日焼け止めの残りを伸ばすように広げましょう。

そして塗り方だけでなく、日焼け止めを塗る量が重要となります。

日焼け止めの効果を表すSPFやPAは、肌1平方cmにつき、2g塗ってその通りの効果があるとされています。しかし実際に塗っている量はそこから平均4分の1程度と言われています。

当然少なければ少ないほど効果が薄れてしまうので、肌全体を日焼け止めでカバーして覆い隠すくらいの気持ちでたくさん塗った方が効果的です。

1度塗った日焼け止めは取れたりこすれたりするため、大体3時間程度で効果が薄れてきます。3時間ごとを目安に、同様の手順で日焼け止めを塗り直すのがいいでしょう。

朝出かける前はリキッドタイプの日焼け止めをしっかり塗り込んで、昼間に塗り直す際はスプレータイプの日焼け止めを使うと手軽に行えますよ！

UVケアは夏だけの対策ではなく、年間通して行わなければいけないデイリーなお手入れです。5年、10年後の肌にがっかりしないためにも、今からできるケア方法をきちんと行っておきましょう。